茅葺の家

昔ながらの茅葺の家・・・
大きな屋根が軒先まで低く覆いかぶさり、日陰の陰影がくっくり浮かび上がる。静寂とした涼しさの中に何とも言えない安心感が気持ちの中に沸いてくる。落ち着くな~・・・
無駄のない装飾空間とシンプルに手入れされた庭との「曖昧な間」が心地いい緊張感を生んでいる。物思いにふけてしまう空間・・

高い天井とむき出しになった柱や梁の構造体は、体の内部を覗いている感じ。機械ではできないアナログな力強さと作り手である職人の心意気が伝わってくる。
必要最小限の照明と空調のない店内は、コンビニエンスストアーなどとは間逆の世界。
作り手である職人の心意気を感じない効率と収益を追及しただけの建物はどこか寂しい・・

知らず知らずのうちに、コントロールされた快適さとノーメンテナンスの生活を追求し過ぎていないだろうか?・・
茅葺の家は、コントロールしにくい自然の快適さと、手を加え続けることで生まれる移ろいと儚さが絶妙なバランスで成り立っている。
自然を受け入れて、そこに人の手をそっと添えている感じが謙虚でええね・・厳しいけど。

将来、こんな家に住んでみたいな~・・・大変かな? 覚悟がいるやろな(笑)

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