兵庫県たつの市に完成した大黒餅で有名な「大黒屋丹治」様の新築プロジェクト。
たつの市は素麺の里、揖保乃糸が地域ブランドになっている小さな町。
なだらかな山々の間を流れている揖保川の辺に、静かな町が溶け込んでいる感じ・・
そんな龍野から童謡の「赤とんぼ」が生まれました。
日本の原風景が残っている美しい町を皆様にお届けしたいという想いからお店のテーマを「あかね色のふるさと」としました。
建築のプロジェクトとして、工房の新築を1期とし、引き続きお店の新築を2期工事とした計画です。
田んぼの造成→工房の新築→設備の移設、既存工房の解体→お店の新築→既存店舗の解体、住宅の切り離し→外構工事→完成・・
製造を極力ストップさせないで、お店も極力休まない方法を考案させて頂きました。
目まぐるしく変わる複雑な工程のコントロールは工務店さん、現場監督のお陰・・設備業者さんを含め、携わって頂いた工事関係者様の力です。事故なく無事竣工することができまきた。
お店づくりについて、改めて強く感じたことがあります・・
大きな投資の裏側に、さくさんの雇用が生まれます。
建築に関わる職人さん、メーカー、お菓子の機械メーカー、材料に包材、そして製造に販売に関わる人、我々設計者も含めて、たくさんの人がこのプロジェクトに携り、人が活かされています。
オープニングにはたくさんの地域のお客様がお店に来て頂きました。嬉しい限りです。
間違いなく経営者の心意気をお客さんが支えてくれています。
小さな町の小さなお店の大きなプロジェクトはこの町の誇り・・
お互いに支え、支えられ、期待を超える価値を提供するから長く愛されるお店になる。
驕ることなく、前に進む姿勢は、世代や地域を越えて支持されます。
お店づくりはすばらしいですね・・
どのプロジェクトもそうですが、ものづくりとしては、私共の手から離れてしまう寂しさもあります・・
益々、地域の皆様に愛されるお店になると思います。
お菓子、お店、そして人から「あかね色のふるさと」を皆様に感じとって頂ければ嬉しいですね。
これからが楽しみです・・