今日は中部地方での現地調査と実測。
おおよそ300坪の敷地に築40年、50年の建物が折り重なるように建てられている。
たしかに建物は傷んでいるし、衛生的にもどうかと思う部分もありますが、リアルに運営し、築き上げてきた結果である。
僕はある面美しいと思う。先代がその時々の時代背景、経営状況等を把握しながら設備投資を行ってきたはず。そう簡単ではない。
今では法規的に難しく、間違いなく違法建築ですが・・・
そういう工房が製造利益を生み出しているのも事実である。
既存の建物を解体し、新しくゼロから建物を建てることは簡単だし、ゼロからつくる衛生管理は難しくない。
備え過ぎ、投資過多で利益を生まないことが多い。
建物をどの部分を残し、何を優先順位に見直しを行うのか・・・
たくさんの選択肢が存在する。
最終的に建替えの可能性もあるが、建物の経緯、背景、状況を把握して上で選択肢を提示するべきだと思う。
故に既存の建物の実測を丁寧に行う・・・
そこには建物への感謝の気持ちもある。