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10.12.03.あまなっとう 雪華堂 千川店

・出店の相談

最初出店の相談をもらって、今回は色々悩みました。

「甘納豆」って最近食べないよな・・・。
というのが最初思ったことでした。

もう一つ、甘納豆のイメージと店名の「雪華」とのイメージが 離れすぎているというのも感じました。

・時が生み出す、美味しさの結晶

話を聞いていると、甘納豆を作る行程というのは かなり時間を要するものであることがわかりました。
多分、一番の購買層である年配の人でも 日持ちのする和菓子としての認識はあっても 行程にかなりの手間隙をかけていることを あまり知らないのではないか。 これを知らせることは出来ないか。

そこで、甘納豆のイメージと「雪華」のイメージを結びつけるためにも 「甘納豆・雪華堂」にもう一つコピーをつけてあげることを思いつきました。

「時間が生み出す、美味しさの結晶」

東京有数の甘納豆の老舗として築いてきた伝統、 1粒の甘納豆にかける時間、それが美味しさにつながり ギュッと詰まって固まって結晶となる・・・

気に入ったみたいで、早速チラシなどで使ってくれてます。

・甘納豆って最近食べないなぁ・・・

次に、甘納豆って最近食べないなぁ、ということですが、 商品にはどら焼きの餡が甘納豆だったり、甘納豆ベースのお菓子も作ってらっしゃいました。あと甘納豆を使ったデニッシュを 社長の息子さんが細々と作っていて、本格的に売り出すことにしました。
キューブ状のデニッシュの中に甘納豆がごろごろとしていて カットしたとき感動がある商品です。
甘納豆を洋系の商品に使って何がいけるか考えましたが要はドライフルーツと一緒ですね。色んな商品が出来そうです。

・まだ集客力が弱い、新商品の提案

ただ、これだけではまだ集客力が弱い。
集客するための話題性があり、おやつとなるような手軽な商品が少ないように感じました。お客さんにまず来てもらわないといけない。
そのための新商品を2つ提案し、開発してもらいました。

ただし、流行っている商品をそのまま持って来てもそこに必然性がなく、独自性がないことになります。
そこで、「雪華」をテーマに商品を考えました。

1つはフルーツ大福。いちご大福をはじめ、ぶどう大福など 最近色々なフルーツの大福が出ています。
大福を雪玉に見立てて、「フルーツ雪大福」として売り出しました。

もう1つはかりんとう饅頭。かりんとう饅頭は今和菓子界でブームです。
「雪華=六角形の雪の結晶」について調べていると、 豆腐のカス、おからは漢字で「雪花菜」と書くらしい。
そこで今ブームのかりんとう饅頭の生地におからを練りこみ、 「雪華菜(おから)かりんと饅頭」として売り出しました。
健康志向でありながら、雪華堂ならではの商品になりました。

・甘納豆に至るまでの道筋づくり

雪華菜かりんと饅頭は大好評で、1人で20個も30個も買って行く 人がいるとか。色んなところのかりんとう饅頭を食べていますが 確かに雪華堂さんのかりんとう饅頭は美味しいです。

最終的には甘納豆そのものの美味しさをわかってもらって 甘納豆を買っていただく為、今回は集客(おやつ)商品、甘納豆を使った手土産(ライトギフト)を充実させ、 甘納豆に至るまでの道筋を作りました。

甘納豆そのものが動き始めるのはもう少し時間がかかるかもしれませんが、これからが楽しみなお店です。